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オーストラリア、米国で液晶ディスプレイ特許訴訟でシャープに反撃
世界最大の液晶スクリーンメーカーの一つ、台湾のAUオプトロニクスは木曜日、シャープを相手取り、液晶スクリーン関連の特許計9件を侵害したとして米国で2件の訴訟を起こしたと発表した。
AUは声明で、最初の訴訟はデラウェア州連邦地方裁判所に提起され、6件の特許をめぐって争われたと述べた。2件目の訴訟はカリフォルニア州中央地区連邦地方裁判所に提起され、シャープがさらに3件の特許を侵害していると主張している。
AUは請求額を明らかにしなかったが、シャープのクアトロンシリーズの液晶テレビから同社が販売する小型画面テレビに至るまで、問題となっている製品に対する恒久的な差し止め命令を求めていると述べた。
この動きは、日本のシャープがAUオプトロニクスに対して、米国国際貿易委員会(ITC)とデラウェア州連邦地方裁判所にそれぞれ1件ずつ、同様の特許訴訟を起こしてからわずか1カ月余り後に起こった。
シャープは1月に提訴し、AU製の液晶パネルおよび液晶モジュールが自社の特許を侵害していると主張している。さらに、AUの顧客が販売する液晶テレビやモニターもこれらの特許を侵害していると主張している。同社はITCに対し、これらの製品の米国への輸入と販売の禁止を申し立て、AUに対し訴訟で損害賠償を求めている。これらの訴訟は現在も係争中である。