クラシックな外観の富士フイルムX-E2は、有効画素数1630万画素のデジタル一眼レフサイズのAPS-Cセンサーを搭載しています。しかし、X-E2はコンシューマー向けモデルのX-A1と比べると、よりセミプロ向けのカメラとなっており、標準の18~55mmレンズとのセットで1399ドル(本体のみは1000ドル)という価格設定となっています。

X-E2は、シャッタースピードと露出を調整するレンジファインダーのようなダイヤルが天面にあることから、ライカのカメラに似ていると感じる写真家もいるかもしれません。伝統的なデザインでありながら、X-E2はワイヤレス画像転送や、フルHD動画を60fpsの高速フレームレートで撮影できる動画モードを搭載するなど、現代的な要素も備えています。
X-E2は、236万ドットという驚異的な解像度を誇るアイレベルファインダーと、そのすぐ下に構図確認用の液晶モニターを搭載し、愛好家を喜ばせています。また、ファインダー横のアイセンサーにより、ファインダーと液晶モニターを瞬時に切り替えられます。
X-E2の背面にある大型の3インチ、104万ドットの液晶ディスプレイは、チルトやスイベル機能を備えておらず、背面プレートに固定されています。その他の操作系は、オート露出ロックとオートフォーカスロックの専用ボタン、ドライブモード、そしてカスタマイズ可能なファンクションボタンなど、デジタル一眼レフに期待されるものと同様です。
全部で4つのボタンがあり、ボタンを押すだけでニーズに合わせて微調整できます。また、アクセサリーを装着するためのホットシュー、ポップアップ式フラッシュ、8種類のデジタルフィルター効果、そしてフジ独自のフィルムシミュレーションモードも備えています。光学ローパスフィルター(フジによると、このフィルターを廃止することでディテールを際立たせることができるとのこと)に加えて、専用の撮影モードホイールが欠けています。

X-E2は幅広で、合成皮革製のフロントパネルを採用しているため、レンズを装着した状態でも、はるかに安価なX-A1よりも手にフィットする点は若干優れています。しかし、この点と前述のようなオプション機能が価格以上の価値をもたらすかどうかは議論の余地があります。アイレベルファインダーにこだわらなければ、節約できる金額と言えるでしょう。
X-E2は、その圧倒的な画質ゆえに検討する価値があります。結局のところ、価格の大部分は画質にかかっています。シャープネス、発色、そしてディテールの豊かさという点において、X-E2の写真はデジタル一眼レフとほぼ同等であり、特に単焦点レンズ使用時には、ごくわずかなディテールを除けば、ほぼすべての場面で十分以上のクオリティを誇ります。これは動画撮影にも当てはまります。実際、写真のクオリティに関しては、APS-Cセンサー搭載のコンパクトカメラにこれ以上のものを求めることはおそらくないでしょう。
必要に応じて、純粋な RAW 画像をカメラ内で JPEG に変換できます。特別なソフトウェアは必要ありません。

結論
X-E2 は、レトロでありながらモダンなデザインと優れた画質を備え、熱心な写真家を満足させるカメラです。