アーム社の幹部は水曜日、アップルのiPadの発売が今年、多数のライバル製品の発売に道を開くだろうと述べ、世界中で50種類以上のタブレットPCが発売されると予測した。

タブレットの大量登場により、モバイルマイクロプロセッサ事業におけるインテルの主なライバルであるアーム社は、今年台北で開催されるCOMPUTEXエレクトロニクス見本市でさらにスペースを借り、ARMプロセッシングコアを使用する電子書籍リーダー、ミニラップトップ、その他のデバイスに加えて、タブレットのデバイスを展示することになった。
アームのワールドワイドモバイルコンピューティングODMマネージャー、ロイ・チェン氏は台北での記者会見で、「最初のタブレット端末は第2四半期に(モバイルネットワーク)通信事業者から発売される予定です。第3四半期にはさらに多くの製品が発売されるでしょう」と述べた。
同氏は、中国ではタブレット型端末が多数発売されるだろうが、通信ネットワーク事業者上位10社を含む世界中の企業が今年タブレットの発売を計画していると述べた。具体的な企業名は明らかにしなかった。
多くのチップメーカーと同様に、Arm は追加のエンジニアリング サポートを求められたときやパートナーシップ プログラムを通じて、自社のチップが使用されている製品の内部情報を得ることがよくあります。
同社は台北での記者会見で、GoogleのAndroidモバイルOSを搭載した2つのタブレット端末を披露した。
端末の1つは、台湾の電子機器メーカーで世界第2位のノートパソコン受託製造会社であるCompal Electronics社製でした。この端末は7インチ画面を搭載し、Armコアを搭載したNVIDIA Tegra 2チップを搭載していました。Compal社は、Android搭載版とMicrosoft Windows CE搭載版の2つのバージョンを用意しており、画面サイズは7インチと10.1インチの2種類から選択できます。また、HDMI(高解像度マルチメディアインターフェース)スロットを搭載しているため、ハイビジョンテレビに接続できます。
もう1台のタブレットはシンプルに「Armadillo」と名付けられ、Compal端末よりも画面が小さかった。Freescale SemiconductorのArmコアチップとAndroid OSを搭載していたが、日本のソフトウェアメーカーであるユビキタス社の高速起動システムを披露するために展示されていた。「QuckBoot」と呼ばれるソフトウェアを使うと、端末は瞬時に起動した。