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FileMaker、iOSおよびMac向けデータベースアプリ「Bento」を「販売終了」と発表

FileMakerは、MacおよびiOS向けのコンシューマ向けデータベース「Bento」の提供を終了すると発表しました。アプリは9月30日まで購入可能です。

2008年に初めてリリースされたBentoは、一般ユーザーにとってデータベースをより使いやすくすることを目指しました。連絡先やカレンダーイベントの自動インポート、iTunesのような検索ツール、ドラッグ&ドロップによる項目のインポートなど、様々な機能が搭載されていました。同社はこの初期リリースから着実に改良を重ね、2008年末にはBento 2、2009年にはBento 3、そして2011年には現在のバージョンであるBento 4をリリースしました。その過程で、メールやiPhotoとの連携、複数ユーザーによる共有、セキュリティ強化など、様々な機能が追加されました。

FileMaker社は、自社の名を冠した製品ラインに注力するため、Bentoの提供を終了すると発表しました。データベース製品をお探しの方には、FileMaker Proを検討するようお勧めしています。同社では、Mac版Bento 4からFileMaker Pro 12へのデータ移行ツールを提供しています。Mac版では、データベースをNumbers、Excel、カンマ区切り形式やタブ区切り形式にエクスポートすることもできます。iOS版のBentoしか使っていなかった方は、Mac版の無料トライアル版を入手し、iOSデータを同期させ、そこから新しい形式にエクスポートすることができます。Bentoから本格的なデータベースツールへの移行を希望する方には、FileMaker Proに内蔵されている「スターター」テンプレートの使用を推奨しています。

MacまたはiTunes App StoreからBentoを購入し、誤って削除してしまった場合でも、これらのストアから再度ダウンロードできます。以前のソフトウェアアップデートをお探しの方は、FileMaker製品ダウンロードアーカイブから2014年7月30日まで(場合によってはそれ以降も)ダウンロードできます。また、Bentoのサポートフォーラムも、それまでは引き続き管理されます。

著者: Dan Miller、Macworld 寄稿者

ダンはMacworldの元編集者です。