英国の独立系放送局ITVは、Appleに対し、同社が発売を予定しているインターネット接続型テレビに「iTV」という名称を使用しないよう求める書簡を送ったと報じられている。
テレグラフ紙は、同社の最高経営責任者アダム・クロジエ氏が、まだ発表されていない製品に対してアップルが同社の標準的な命名法に従うのではないかと懸念していると報じている。
ITVは以前にもアップルに対してこの問題を提起したことがあるようだが、ティム・クック氏がアップルの新CEOに就任した今、クロジエ氏は再びこの問題を提起する必要性を感じたようだ。
Telegraphの報道には詳細がほとんど記載されていないものの、多くのアナリストが長らくAppleのスマートテレビをiTVと呼んできたことは指摘しておく価値がある。Appleがスマートテレビをできるだけ消費者に優しいものにしたいのであれば、既存製品であるApple TVとの混同を避けるのが賢明だろう。ただし、Appleが新型テレビをiTVと呼びつつも、英国では別の名称を使う可能性もある。

しかし、予想通り Apple が単にハードウェアを提供するのではなく、コンテンツ市場に参入するのであれば、これは ITV にとって受け入れられない可能性が高い。
今月初め、ジェフリーズのアナリスト、ピーター・ミセック氏は投資家向けにレポートを発表し、その中でアップルが同端末のコンテンツを保護するために採用できるいくつかのアプローチを概説した。
Apple はコンテンツを制作または提供したり、あるいはコンテンツへの独占アクセスを購入したりすることもできるが、その優れたエコシステムとユーザーインターフェイスを頼りに消費者にそのようなデバイスの購入を促し、サービスのための非独占コンテンツ契約を締結する可能性が高いとミセック氏は考えている。
「結局のところ、Appleはエコシステムを次のレベルに引き上げるために必要なコンテンツをどのように獲得するかについて、非常に創造的で熱心に取り組んでいると私たちは考えています。シードコード、特許、そしてチャネルチェックから得た情報に基づき、Appleは動画コンテンツに注力していると考えています」とミセック氏は述べた。
AppleはコネクテッドTVプロジェクトについて公式に何も発表していないが、現在カナダのネットワーク事業者2社が自社の研究室にプロトタイプのデバイスを保有していると考えられている。