火曜日の朝、台湾のコンピューテックス見本市を訪れた人々は、労働組合や環境保護団体がIT業界の大手企業数社に対して抗議活動を行ったため、大歓迎を受けた。
約30人の抗議者が、展示会の南港展示ホールの外で約1時間にわたり、AppleやFoxconn Electronicsなどの企業を標的としたスローガンを叫び、プラカードを掲げた。Foxconnは世界最大級の受託製造業者の一つで、AppleやDellなどの企業に製品を供給している。生産ラインの従業員の間で自殺が相次いでいることを受け、同社は厳しい監視を受けている。
「彼らはこの業界の頂点にいます」と、第一商業銀行産業組合の書記長であり、抗議活動に参加したレノン・インダ・ウォン氏は述べた。「彼らは莫大な富を稼いでいますが、社会的な責任や労働者の労働条件など気にしていません。彼らの工場の多くはスウェットショップであり、私たちは現代のスウェットショップを見るのを非常に悲しく思います。」

看板には、アップルのスティーブ・ジョブズ氏を含むテック業界のCEOたちの写真が掲げられ、写真の下に「求む」という言葉が添えられていた。ある看板には、ジョブズ氏を「吸血鬼」と揶揄するレッテルが貼られていた。
警察は数カ所で無許可の抗議活動を阻止しようとしたが、結局、抗議活動開始から約1時間後に抗議者が立ち去るまで抗議活動の継続を許可した。
このイベントには、近くで台湾の馬英九総統の到着を待っていた大勢のカメラマンやテレビカメラが集まった。
台湾の鴻海精密工業の商号であるフォックスコンは、中国工場における自殺防止策を講じると発表した。これまでに、中国のフォックスコン従業員12人が自殺を試み、うち10人が成功している。直近の自殺未遂は先週発生した。
アップル、ヒューレット・パッカード、デルなど同社の主要顧客数社は、工場の労働環境を調査するために協力すると述べている。