Appleはここ数ヶ月、ベータ版リリースを精力的に進めています。5月にはMobileMeメールのベータ版を短期間でリリースし、先週水曜日の朝にはMobileMeカレンダーのベータ版を公開しました。しかし、メールのベータ版とは異なり、Appleは内部的にいくつかの大きな変更を加えており、少なくとも1つのサードパーティ製アプリ、BusyCalとの互換性に問題が発生しています。

BusyMacのBusyCalは、いわばパワーユーザー向けのiCalです。複数のMac間でのカレンダー共有、より強力なGoogleカレンダーとの同期、定期的なToDoリスト、付箋機能など、iCalをはるかに凌駕する数々の機能を備えています。
AppleのMobileMeカレンダーベータ版には、これらの機能の一部が組み込まれており、中でもカレンダー共有機能は目玉となっています。しかし、Appleはカレンダー技術をCalDAVに移行しています。CalDAVは、複数ユーザー間でのカレンダー共有を容易にするインターネット標準フォーマットです(CalDAVはMac OS X 10.6 Snow Leopard Serverにも組み込まれています)。そのため、BusyCal(およびおそらく他のサードパーティ製iCalクライアントやアドオン)を新しいMobileMeカレンダー技術で正常に動作させるには、アップデートが必要になります。
BusyMacのBusyBlogへの投稿で、同社はBusyCalがまだCalDAVをサポートしていないと説明しています。MobileMeのカレンダーベータ版に切り替えてもデータ損失の問題は発生しないはずですが、BusyCalではカレンダーは読み取り専用になります。
BusyMac社によると、BusyCalでCalDAVをサポートするアップデートに取り組んでいるとのことです。ユーザーは登録することで、ベータ版のテスト準備が整った際に通知を受け取ることができます。その間、BusyMac社はBusyCalユーザーに2つのオプションを提供しています。MobileMeカレンダーのベータ版テストにご協力いただける場合は、カレンダーの編集にiCalをご利用ください(BusyCalの「詳細」環境設定パネルでデフォルトのカレンダーアプリを設定できます)。MobileMeカレンダーのベータ版をご利用になったものの、BusyCalの機能なしでは作業できない場合は、いつでもMobileMeカレンダーのプレベータ版にダウングレードできます。
現時点では、BusyMac は BusyCal の CalDAV 互換バージョンがいつ利用可能になるかについては何も発表していません。