62
iTunes 8.2.1はPalm Preの同期権限を取り消します

つまり、Apple が iTunes 8.2.1 アップデートで「Apple デバイスの検証に関する問題が解決されている」と言っているのは、実際にはApple が同期を許可しているデバイスと許可していないデバイスのリストを作成したということであり、Palm Pre は後者の最大の敵だということだ。

5月、Preが正式リリースされる前、Palmの幹部は、このデバイスがiTunesと同期し、音楽、ポッドキャスト、ビデオをダウンロードできるようになると発表しました。その秘密は? iTunesにとって、Palm PreはiPodと同じだったのです。

Palm Pre 所有者がすぐに目にすることのない画面。

メディア同期は私たちのテストではかなりうまく機能しましたが、Appleがそれを無効化するかどうかという暗雲が漂っていました。しかし、PalmはPreを出荷し、同期を機能として宣伝するという決断に十分な自信を持っているようでした。先月、Appleがサポート対象外のサードパーティ製デジタルメディアプレーヤーに関するナレッジベースの記事という形でPalmに警告を発したことは、どう考えても問題ではありませんでした。

AppleはiTunes 8.2.1でPalm Preのちょっとした仮装に終止符を打ちました。これは同社がDow Jones Newswiresへの声明で認めたものです。さて、問題はPreユーザーにはどうなるのかということです。Dow Jonesの取材に対し、Palmの広報担当者はiTunesをアップグレードしないことが賢明な解決策であると示唆したようですが、AppleがiTunesの機能をさらに追加していく中で、特に長期的には、ほとんどのユーザーがそうすることに賛成するとは考えにくいでしょう。

PreはUSBドライブとしても機能するので、曲を手動でコピーすることも可能ですが、面倒な作業になる場合があります。Mark/SpaceのPalm Pre用同期ソフト「The Missing Sync」、doubleTwist、そして近日リリース予定の「Salling Media Sync 1.1」(現在ベータ版)といったサードパーティ製の同期ソフトウェアを使用することもできます。

AppleがPreの同期機能を停止させようとしたことは、誰にとっても驚くべきことではないだろう。iTunesとiPodの組み合わせの手軽さとシンプルさこそが、Apple製品の魅力の一つなのだから。PalmはこれがAppleの顧客に悪影響を与えると騒いでいるが、Appleはおそらく、現時点では非常に少数の顧客層であるその一部のことをそれほど気にしていないだろう。Preユーザー層が今後拡大するかどうかは誰にも分からない。Appleはかつてサードパーティ製メディアプレーヤーをサポートしていた。それがAppleにとって有益であれば、再びそうするかもしれない。