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iPhone向けカジュアルサッカーゲーム

iPhoneアプリのレビューの仕事を始めてからというもの、いつもみんなにiPhoneとiPod touchで使える、あまり知られていないお気に入りのアプリについて聞かれて、困惑させられます。「それも、ありきたりなものはダメだよ」と、決まって言われます。「聞いたことのないアプリを一つ教えて」

自分の職業について嘘をつき始めることを心に決めた後、私はたいていArcade QB Pass Attackを褒め称えます。これは私が約 1 年前にレビューしたカジュアル ゲームで、iPhone 向けのさまざまなフットボール関連の娯楽をまとめた決定版だと思っています。このゲームは、アーケードやカーニバルの遊園地、または Dave And Busters 風のレストランで見かけるようなフットボールを投げるゲームを模倣しています。Pass Attack にはクラシック モードとプログレッシブ モードの 2 つのモードがあり、一定時間内にフットボールをいくつかのゴールに投げ込み、成功するたびにポイントを獲得します。特に複雑なゲームではありませんが、とてつもなく楽しいです。

少なくとも、とても楽しかった。開発元のSkyworksは最近、『アーケードQBパスアタック』をアップデートした。このアップデートでは、ゲームにいくつか興味深い新しいチャレンジが追加された一方で、リプレイ性という点では大きく後退してしまった

バックフィールドの動き: 改良されたアーケード QB パス アタックでは、ゲームのプログレッシブ モードでレシーバーが前後に動き、難易度が上がります。

バージョン1.3アップデートにおけるパスアタックの大きな変更は、ゲームの2つのモードのうち、私のお気に入りのモードであるプログレッシブモードに影響します。このゲームでは、NFLコーチのハンク・ストラムの言葉を借りれば、フィールドをボールで駆け抜け、パス成功でポイント、タッチダウンでボーナスを獲得します。プログレッシブゲームは、本物のフットボールの雰囲気を味わえるように、60秒のクォーターが4つあります。

オリジナル版では、ターゲット(両手を広げた2人のレシーバー)は一箇所に留まっていました。アップデートされたパスアタックでは、ターゲットが画面内を前後に動き回り、新しいポイント合計はターゲットとの距離を反映します。これはゲームに素晴らしい追加要素であり、オリジナル版では簡単すぎると感じた人のために、難易度をさらに高めています。

では、何が問題なのでしょうか? スカイワークスはパスアタックのアップデート中にターゲットを調整し、以前よりもずっと許容範囲が広くなりました。以前は、フットボールを穴の真ん中に当てる必要がありましたが、今では穴の少し下から投げても入ります。実際、フットボールの大部分がキャンバスに当たっても、穴の底が広がっているように見えます。これはゲームの面白さを大きく損ない、特にクラシックモードでは、ジャマーカス・ラッセル級のパスでジョー・モンタナ級の得点を簡単に獲得できるようになりました。

アーケードQBパスアタックはかつて通勤の足として欠かせませんでした。仕事帰りに1、2ゲーム軽くプレイしていたのです。しかし、アップデート以降はほとんどプレイしていません。プログレッシブモードで新たなチャレンジが加わったとはいえ、リアリティが後退したため、ゲームへの熱意が薄れてしまいました。

では、iPhoneやiPod touchのユーザーが気軽にフットボールを楽しめるアプリはどこにあるのでしょうか? かつてのオリジナル版「Arcade QB Pass Attack」のように、他のアプリも私の心を掴むことができるか試してみました。しかし、どれも期待外れで、その差も明らかに異なっていました。

ターゲットプラクティス:NFLクォーターバックチャレンジでは、様々なNFLロゴにパスを当てなければなりません。ゲームの操作をマスターするのを頑張ってください。

ProAppSportsのNFL Quarterback Challengeは、 NFLの公式ライセンスを取得していることを誇り、プレイヤーはNFLプロボウルのチケットやその他の賞品を獲得するチャンスを得られます。しかし、操作性やデザインが貧弱なため、このゲームの長所はそれだけにとどまります。

問題はゲームを起動した瞬間から始まります。ハードロックなサウンドトラックがタイトル画面で鳴り響き始めます。音楽を消したいですか?頑張ってください。ProAppSportsは、非常に小さなサウンドコントロールを自社のウェブサイトへのリンクのすぐ隣に配置しています。小指の先で音を消そうとしたのですが、十中八九、私の肉厚そうな手はウェブサイトのリンクに当たってしまい、ゲームは終了し、Safariブラウザが起動し、私はブルーストリークを呪いながら、最初からやり直す羽目になりました。

NFL ライセンスを取得すると、NFL クォーターバック チャレンジで好きなフットボール チームの色とロゴを身に着けてプレイできますが、選択画面のデザインも良くありません。画面には、2 つの矢印に挟まれた NFL ロゴのストリップが表示されます。この矢印を使って 30 個の NFL ロゴのストリップを移動できると思うかもしれませんが、それは間違いです。どちらかの矢印をタップするとチームが選択されるため、初めてプレイするときは、うっかりバッファロー ビルズのロゴを身に着けてしまう準備をしておきましょう。実際にチームを変更するには、ロゴのストリップ内でスワイプする必要があります。1 回のスワイプでストリップのロゴが 1 つずつ移動します。そのため、NFC 北地区のチームのファンでないことを祈ります。そうしないと、スワイプを何度も繰り返すことになります。

ゲーム自体は基本的にはNFLのロゴが飾られた様々なターゲットにフットボールを投げるターゲットシューティングゲームだ。まあいいだろう。私はターゲット系のゲームがうまく実装されている場合(例えばToy Story Maniaのように)は大好きなのだが。しかしNFL Quarterback Challengeでは、投げたい方向に指を引くという操作が習得不可能だ。正確な角度で正確な長さで引いても、全く同じパスを投げることはできない。NFL Quarterback Challengeには10レベルのロック解除オプションがあるが、私はレベル6で諦めた。私はやりがいのあるゲームには大賛成だが、ターゲットが目の前にあり、クォーターバックがセントルイス・ラムズの控え選手のように暴れまわる場合、操作をもう少し微調整する必要があるかもしれない。

しかし、ProAppSportsはまずゲームの物理特性を見直すべきでしょう。フットボールを投げると、ボールは手から美しい弧を描いて飛んでいき…止まるまで。ボールは地面に落ちたり、無目的に跳ね回ったりせず、まるでバミューダトライアングルでキャッチボールをしているかのように消えてしまいます。そのため、フラストレーションを感じる場面が何度かありました。完璧なパスをゴールに出したと思ったのに、ボールがゴールに届かずに消えてしまうことが何度もありました。

NFL Quarterback Challenge についてもう一つ注意点があります。スコアをオンラインに投稿するために登録する際(前述の賞品の獲得資格を得るための登録方法)、ゲームでは電話番号の登録が必須です。ProAppSports によると、これによりプロボウル旅行の当選者に迅速に連絡しやすくなるとのことです。まあ、電話番号の登録が必須なのは当然です。このゲームに対する私の元々低い評価には全く影響しませんが、個人情報の提供に抵抗があるかもしれないユーザーのために、ここで言及しておきます。

パッシングファンシー:iQuarterbackの目的は、ブルズアイターゲットを狙うことです。シュートアウトモードでは、パスディフェンダーとして機能する黒塗りのターゲットが追加されます。

FuzzyCube SoftwareのiQuarterbackは、より正確性を追求したターゲットシューティングゲームです。今回もクォーターバックを操作し、ターゲット(今回はフィールドを60秒間横切るアーチェリーのブルズアイ)を狙っていきます。Accuracyモードでは、一度に1つのターゲットを狙います。Shoot Outモードでは、ターゲットは1つまたは2つですが、それらは黒く塗りつぶされたターゲットで守られています。映画『2001年宇宙の旅』に登場するモノリスが、 Big 12の大学にディフェンスバックとして採用されたと想像してみてください。ターゲットをヒットさせるとポイントが加算され、ブルズアイに近づくほど、またはフィールドの奥深くにあるターゲットをヒットさせるほど、より多くのポイントが加算されます。

iQuarterbackの操作方法は、NFL Quarterback Challengeの分かりにくい指示よりも分かりやすいです。iQuarterbackでは、ボタンに指を置き、矢印キーを使って四角いターゲットボックスを、パスが来た時にターゲットが来ると思われる場所まで動かします。指を離すとボールを投げます。私はボールを投げたい場所まで指を画面上でドラッグしてしまい、動いているターゲットが見えなくなってしまうことに気づきましたが、これはゲームのせいではなく、私のミスだと思います。

iQuarterback はシンプルですが、だからといって楽しさが損なわれるわけではありません。60秒間連続で標的を狙い続けるのは、ストレス発散に良い方法です。OpenFeint でスコアを比べる以外に、友達と射撃練習を競い合う方法があればいいのにと思います。それに、60秒が経過するとゲームは突然終了します。指が既に画面に触れているため、ちょうど終わったラウンドの最終スコアを確認する前に、新しいゲームを始めなければならないこともあります。とはいえ、数分でも時間がある時は、iQuarterback を起動することがよくあります。

ゲームの起動が安定してくれれば良いのですが。iQuarterbackのバージョン2.0は、まるで新人クォーターバックが突進してくるラインバッカーを睨みつけるように、カクカクとフリーズします。起動時に頻繁にクラッシュし、場合によっては数秒間停止することもあります。特に試合中は、次のパスが大きく外れてしまうため、非常にイライラさせられます。FuzzyCubeがクラッシュや予期せぬ停止を解消してくれれば、フットボールファンにとって価値のあるカジュアルゲームになるでしょう。現状でも、iQuarterbackの煩わしさを我慢できるなら、十分に楽しめるゲームです。

「Penalty Flag: Quarterback Football Throw」はサウンド作成アプリであり、かなり機能が制限されています。

面白いフットボール投げゲームを探していたら、 LOLRiffic Stuffの「Quarterback Football Throw」もダウンロードしました。これは厳密にはゲームではなく(公平を期すために言うと、開発者はゲームだとは言っていませんが)、どちらかと言うと効果音アプリです。「I'm Ready」ボタンをタップすると、クォーターバックが合図を出します。クォーターバックが「ハイク」と叫んだら、iPhoneで数秒以内にボールを投げる動作をします。時間内にボールを投げると、「タッチダウン!」と声が聞こえます。ためらうと、タックルの音が聞こえ、画面に「もっと早く投げろ」と指示が出ます。いずれにせよ、「I'm Ready」ボタンが再び表示されるので、あの…ええと…楽しい時間が続きます。

これを数秒以上楽しめるのは、おそらくiPhoneをうっかり空中に放り投げてしまうような人だけでしょう。Quarterback Football Throwは謳い文句通りの機能は果たしていますが、実用性や面白さはあまり期待できません。App Storeの混乱を招くだけです。絶対に避けてください。

[ Macworld.com 編集長のフィリップ・マイケルズは、フットボール時代にはどのポジションをプレーしていましたか? たいていはうつ伏せです。 ]