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Appleが聴覚研究の初期結果を発表

アップル・ヒアリング・デー 2021

画像: Apple

Appleはここ数年、健康とフィットネスへの関心を高めています。Apple Watchをはじめ、多くのデバイスに搭載されているソフトウェア機能にも重点的に取り組んでおり、独自のフィットネスストリーミングサービスも提供しています。3月3日は世界聴覚デーです。そこで、Appleは現在実施中の聴覚研究の予備的な結果を発表しました。

Appleにとって健康研究は非常に重要になっており、独自のリサーチアプリを公開しています。このアプリでは、Appleが外部機関と提携して健康研究を実施することができます。「Hearing Study」はそうした進行中の研究の一つで、Appleとミシガン大学公衆衛生大学院が共同で実施しており、データはWHOの「Make Listening Safe」イニシアチブに共有されています。

聴覚に関する調査はまだ完了していませんが、Appleはこれまでに得られた知見の一部を公開しています。AppleがNoiseアプリで収集したデータから得られた重要な知見は以下の4つです。

  1. 参加者の25%は、WHOが推奨する基準値を超える環境音(交通、機械、公共交通機関など)に毎日平均してさらされています。また、50%は現在または過去に騒音の大きい環境で働いていました。
  2. 参加者の 10 人に 1 人は、平均して WHO の推奨制限を超えるヘッドフォン使用期間を毎週過ごしています。 
  3. 同様に、参加者の約10%は専門家から難聴と診断されています。研究の検査では、約20%がWHOの基準に照らして難聴と診断され、10%が騒音曝露に起因する難聴と診断されていることが示唆されています。
  4. 参加者の約半数は過去 10 年間に専門家による聴力診断を受けていないが、参加者の 25 パーセントは週に数回以上耳鳴りがすると報告している。

Appleの聴覚研究は現在も進行中です。参加をご希望の場合は、リサーチアプリをインストールしてください。米国のユーザーは、利用可能な研究プロジェクトの中にこのアプリがあるはずです。

著者: Jason Cross、Macworld シニアエディター

ジェイソンは25年以上にわたりテクノロジー関連の記事を執筆しています。最初はゲーム関連のメディアで執筆し、その後はエンスージアスト向けPCやテクノロジー全般に注力してきました。複雑なテクノロジーの仕組みを学び、それを誰にでも分かりやすく説明することを楽しんでいます。