
売り出し中:モバイルテクノロジー企業1社。少し使用感はあるものの、ほぼ新品同様。ブルームバーグの報道によると、経営難に陥っている携帯電話メーカーのPalmは、台湾のライバルHTCや中国のパソコンメーカーLenovoなどを含む買収候補に身売りしようとしているという。
報道は未確認ではあるものの、確かにその通りだ。Palmはここ数ヶ月、VerizonネットワークにおけるPre PlusとPixi Plusスマートフォンの売上が低迷し、直近四半期の業績も予想を下回るなど、苦境に立たされている。PalmのCEO、ジョン・ルビンスタイン氏は、従業員を安心させるためにメモを出したほどだ。
先週、ルービンスタイン氏はPalmが倒産するという噂を一蹴し、フォーチュン誌のアダム・ラシンスキー氏に対し、「収益性を高める計画がある」と述べた。どうやらその計画とは、買収されること、それも迅速に行われることだったようだ。同じインタビューで買収の噂について問われたルービンスタイン氏は、質問をはぐらかした。
あまり知られていない中国のベンダーである華為技術(ファーウェイ)とZTEもPalm買収を狙っている可能性があるが、情報筋によるとDellは買収を断念したという。
特にHTCは、WebOSスマートフォンソフトウェアと相当規模の特許ポートフォリオを持ち込むことになるため、Palmにとって魅力的な買収先となるだろう。一方、HTCは主にハードウェア設計に注力しており、ソフトウェアは通常、GoogleのAndroidモバイルOSまたはWindows Mobileから提供されている。
前者は今年初め、AppleがHTCを特許侵害で訴えた際に争点となった。その主張の多くはAndroidを対象としていたようだ。HTCにとって、訴訟が不利な結果に終わった場合に備えて、独自のOSを取得することはリスクヘッジの一つとなる可能性がある。