
Appleは水曜日、Macソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのベルトラン・セルレ氏が退社すると発表した。フランスのオルセー大学でコンピュータサイエンスの博士号を取得したセルレ氏は、Appleの発表の中で、「製品への注力を減らし、科学的な側面により注力したい」と述べた。
セルレット氏は過去 22 年間、Apple CEO のスティーブ・ジョブズ氏とともに働いてきた。最初はジョブズ氏が 1985 年に Apple を去った後に設立した NeXT 社で、その後はジョブズ氏が 1997 年に Apple に復帰したときには Apple 社で働いてきた。その立場で、セルレット氏は Mac OS X の作成と開発に主要な役割を果たした。
NeXTに入社する前、セルレット氏はゼロックス・パロアルト研究所(PARC)で4年間勤務していました。Appleでは、2003年に元ソフトウェアエンジニアリング責任者のアヴィー・テバニアン氏が最高ソフトウェア技術責任者に就任したのに伴い、上級副社長に就任しました。テバニアン氏はその後2006年にAppleを退社しました。
セルレット氏の後任には、Appleの現Macソフトウェアエンジニアリング担当副社長であるクレイグ・フェデリギ氏が就任します。セルレット氏と同様に、フェデリギ氏もNeXTのベテランで、1997年にAppleに入社しました。しかし、フェデリギ氏は1999年にAppleを退社し、ソフトウェア企業Aribaに10年間勤務し、インターネットサービス担当副社長や最高技術責任者などを歴任しました。
フェデリギ氏は2009年にアップル社に戻り、Mac OS Xエンジニアリングチームを率い、以来現在に至るまでその職を務めています。カリフォルニア大学バークレー校でコンピュータサイエンスの修士号と電気工学およびコンピュータサイエンスの学士号を取得しています。
「クレイグは過去2年間、Mac OSチームのマネジメントとして素晴らしい仕事をしてきました」と、サーレット氏はAppleのプレスリリースで述べています。「Lionは素晴らしいリリースであり、移行はシームレスに行われるはずです。」
Appleは昨秋、「Back to the Mac」イベントで、Mac OS Xの次期メジャーリリースとなるLionをプレビューしました。同社はこのアップデートを今夏にリリースする予定で、先月は開発者向けのプレビュー版を公開しました。