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iMovie '11で隠したいオブジェクトをぼかす

読者のフレッド・ヘンドリックスさんは、他人のプライバシーを尊重したいのですが、どうすればよいのかよく分かりません。彼はこう書いています。

iMovie '11で趣味の動画を制作していて、YouTubeにアップしようと思っています。あるシーンで、背景に車のナンバープレートが見えてしまうのですが、どうにか隠す方法はありますか?

カメラや車が動かない限り、はい。こんな感じで。

iMovieを起動し、「iMovie」>「環境設定」を選択し、「一般」設定で「詳細ツールを表示」をオンにします。iMovieの環境設定を閉じます。

ナンバープレートが映っているクリップを選択し、iMovieのビューアに表示させます。Shift + Command + 4キーを押してスクリーンショット選択ツールを起動し、ナンバープレートの周囲に選択範囲を描きます。マウスまたはトラックパッドから手を離すと、シャッター音が鳴り、スクリーンショットがデスクトップに保存されたことを知らせます。

スクリーンショットを、ぼかし機能のある画像エディタで開きます。画像が読めなくなるまで必要な操作をすべて行い、デスクトップに保存します。

ぼかした静止画を使って、いやらしい部分を隠します

それをiMovieクリップの上にドラッグし、表示されるメニューから「ピクチャ・イン・ピクチャ」を選択します。ぼかしがかかった画像は、iMovieのプロジェクトパネルとビューアに静止画として表示されます。クリップの長さを調整し、クリップの長さに合わせてナンバープレートを覆います。最後に、画像のサイズを変更し、好きな場所に配置します。

「カメラと車が動かない限り」と書いたのには、ちゃんとした理由があります。ピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)は動かない物体を隠すのに便利ですが、その物体が動いてしまうと、iMovieを使っていると大変なことになります。確かに、このトリックを何度も繰り返して、画像のインスタンスを複数追加し、その物体が揺れ動くのに合わせて動かすこともできます。しかし、数分、数時間、数日、あるいは一生を費やした後では、なぜキーフレームアニメーションに対応したもっと本格的なビデオエディタにお金を使わなかったのかと後悔するでしょう。(Final Cut Pro Xにはキーフレームアニメーションに対応した機能があり、さらにこの種の用途に特化した検閲フィルタも搭載されています。ただし、必要なのは長方形なのに、このフィルタは楕円形になっています。)