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スター・ウォーズ バトルフロント

スター・ウォーズが初めて公開された時、私は7歳でした。 今でも、裏庭で友達とあのシーンを再現したことを鮮明に覚えています。想像上のレーザーライフルやライトセーバーで敵を木っ端微塵に吹き飛ばしながら、銀河を救ったのです。時代はそれほど変わらないものですね。Aspyrの「Star Wars: Battlefront」のリリースにより、Macであの戦闘シーンを追体験できるようになりました。

第二次世界大戦を舞台にした人気シューティングゲーム「バトルフィールド 1942」と同じコンセプトを採用した 「スター・ウォーズ バトルフロント」 (   )では、スター・ウォーズ映画で見てきた数々の戦闘を体験できます。例えば、帝国軍のストームトルーパーとなって反乱同盟軍と戦うことも、反乱軍となって腐敗した帝国と戦うこともできます。さらに、前編映画にタイムスリップして、共和国クローン軍や分離主義勢力のドロイド軍として戦うこともできます。

どのような兵士になりたいかは自由です。どの陣営を選んでも、ほとんどの兵士クラスは同じです。ただし、各陣営には独自のスキルを持つ特別な兵士クラスが1つ存在します。例えば、反乱軍はボウキャスターを使いこなすウーキー族を擁します。一方、ドロイドはドロイデカ(ボウリングのボールのように転がり、専用のシールドと大型ブラスターを装備したドロイド)を使用することができます。

スター・ウォーズ バトルフロント

このゲームでは、タトゥイーンの灼熱の砂漠、雲の都市ベスピン、緑豊かな惑星ナブー、氷の惑星ホスなど、映画で見たことのある多くの場所を舞台にしています。新たな場所が登場するたびに、地形の特徴に合わせて戦略を調整する必要があります。

しかし、このゲームの醍醐味は、XウイングからTIEファイター、二足歩行のAT-STまで、様々なスター・ウォーズ・ビークルのコックピットを操作できることです。なんと、リパブリック・ガンシップを操縦することさえ可能です。

広々としたマップの中には、どんな乗り物に乗っても楽しく遊べるものもありますが、徒歩での戦闘が明確に重視されているマップもあります。特に都市部は非常に閉塞感があります。こうしたマップでは、スピーダーやガンシップの操縦席に飛び乗るのは、かえってプラスに働くどころか、むしろマイナスに働く可能性があります。ただし、歩兵として乗り物を操作する他のプレイヤーと戦うのは、乗り物の大きさにもよりますが、非常に困難な場合があります。このゲームに登場する大型の乗り物(例えば、巨大なAT-ATなど)には、武器の効果がほとんどありません。

スター・ウォーズ バトルフロント

シングルプレイヤーキャンペーンシステムで一人でプレイすることも、コンピューター操作のプレイヤーと対戦できるスカーミッシュオプションを使うこともできます。もちろんそれも楽しいですが、「Star Wars: Battlefront」のようなゲームの真髄はマルチプレイヤー機能にあります。MacユーザーはGameRangerを使ってインターネット経由で対戦することができ、PCの対戦相手とTCP/IPアドレスを交換できる場合、または同じローカルエリアネットワーク(LAN)上でプレイしている場合は、マルチプラットフォームでのゲームプレイが可能です。Aspyrは、多少制限はあるものの、このゲームをクロスプラットフォームのマルチプレイヤー対応にしたことが高く評価されるべきです。

このゲームのビジュアルとサウンドは素晴らしいです。お馴染みのジョン・ウィリアムズの映画音楽や、インターコムを介した他の兵士たちの会話も満載です。また、ハードウェアの性能に合わせて視覚効果を調整できるオプションも豊富です。そのため、このゲームのシステム要件は比較的低く、1GHzのG4、OS X 10.3.6、64MB以上のビデオカードが必要です。

結論 :『スター・ウォーズ バトルフロント』は、スター・ウォーズでお気に入りのシーンを、非常にスタイリッシュに再現したアクションゲームです。不安定なクロスプラットフォームマルチプレイヤーサポートは、この素晴らしいMac移植版の最大の弱点と言えるでしょう。