Mac OS XのTime Machineバックアップ機能は、Mac上の重要なデータの複数のバージョンを自動的にバックアップし、それらのバックアップからファイルを簡単に見つけて復元できるため、少なくともコンピューターライフにおいては、非常に役立つ救世主となるでしょう。しかし、読者からよく寄せられる2つの(そして関連性のある)苦情があります。それは、「Time Machine(またはTime Capsule)のハードドライブがいっぱいになってしまい、その理由がわからない」というものです。また、「Time Machineのバックアップになぜこんなに時間がかかるのか理解できない」というものです。
4月にレビューしたBack-In-Timeは、Time Machineバックアップ内のファイルの表示と復元をより細かく制御できる29ドルのユーティリティです。しかし、Time Machineバックアップで何が支配的なのかを知ることが主な目的であれば、Soma-Zoneの2ドルのBackupLoupeで十分でしょう。
BackupLoupe を起動すると、Time Machine バックアップボリューム(Time Capsule を含む)のリストが表示されます。ボリュームごとに、そのディスクにバックアップされているコンピュータのリストが表示されます。また、各コンピュータごとに、Time Machine ディスク上に存在するすべてのバックアップの日時と、それぞれのバックアップデータの合計量が表示されます。(古い Time Machine ディスクが自動的に認識されない場合は、BackupLoupe の環境設定で追加できます。)
バックアップをクリックすると、BackupLoupe の右側に、その時点で Time Machine によってバックアップされたファイルのみが階層的に列表示され、各ファイルとフォルダのサイズも表示されます。この点で、BackupLoupe は Time Machine バックアップ版の WhatSize のようなものです。Quick Look にも対応しているので、スペースバーを押すだけでファイルの便利なプレビューを表示できます。
(バックアップをクリックすると、BackupLoupe がバックアップをスキャンしてどのファイルがコピーされたかを判断するのに数秒かかります。毎回待つのが面倒な場合は、すべてのバックアップを一度にスキャンして結果を保存するように BackupLoupe に指示することもできます (このプロセスには、バックアップの数に応じて時間がかかる場合があります)。プログラムを起動するたびに新しいバックアップを自動的にスキャンするように設定することもできます。)
BackupLoupe のブラウザを使えば、不要な大きな項目がバックアップされているかどうかが分かる。もしあれば、Time Machine 内からそれらのバックアップを削除できる。(例えば、VersionTracker.com のあるユーザーは、Mac を起動する度に Time Machine が 1.5GB の TechTool 緊急復旧ファイルをバックアップしていることを発見した。幸いにも、私は自分の Mac ではそのような犯人は発見しなかった。) また、元の項目を Finder から Time Machine 環境設定の Do Not Back Up リストにドラッグして、今後それらの項目がバックアップされないようにすることもできる。
残念ながら、BackupLoupe内からバックアップを削除する方法はありません。また、BackupLoupeのブラウザから直接項目をドラッグしたり表示したりすることもできません。Finderで項目を手動で選択する必要があります。「Finderで表示」コマンドがあればなおさらです。一方、BackupLoupeでは、ブラウザで項目を選択し、「除外パス」ドロワー内の追加(+)ボタンをクリックすることで、特定の項目を将来のTime Machineバックアップから除外することができます。

BackupLoupeを使えば、バックアップされていないものも確認できます。例えば、理由は説明できませんが、1.3GBのMicrosoft Entourageデータベースは一日中頻繁に更新されるにもかかわらず、Time Machineでたまにしかバックアップされていません。これは調べてみる必要がありそうです。
上記の小さな問題に加えて、BackupLoupeはプログラムの起動後に作成されたバックアップを自動的に更新して表示しません。新しいバックアップを認識するには、プログラムを終了して再起動する必要があります。また、BackupLoupeでスキャンできなかったバックアップが1つあり、それを選択するとプログラムがフリーズしました。BackupLoupeを再起動してすべてのバックアップを再スキャンすると、問題は解決しました。
それでも、BackupLoupe は便利なツールであり、開発者は新しい機能を迅速に追加してきました。最初のバージョンは 5 月下旬にリリースされ、このプログラムにはすでにいくつかの重要なアップデートが行われています。