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中国移動のiPhoneキラーは安くはないだろう

レノボ・モバイルは、中国の国家規格3Gに対応した、最低150ドルで販売される携帯電話を設計しているが、iPhoneに対抗する高級携帯電話はその中に含まれていないと、同社は水曜日に発表した。

Lenovo Mobile O1は、中国の3G規格とChina MobileのAndroidベースのOSの両方を採用した初の携帯電話であり、同キャリアのiPhoneに対する回答となる。

同社のO1は、中国の3G規格と中国移動(チャイナモバイル)製のOSの両方を搭載した初の端末で、iPhoneに似たディスプレイと筐体を備えている。しかし、中国の通信事業者は1,000元(約16,000円)前後の端末で3Gユーザーの獲得を目指しているものの、O1は「絶対に」その価格帯には入らないだろうと、レノボ・モバイルのマーケティング担当副社長、陳文輝氏は記者会見で述べた。

「これはインターネット用の高級携帯電話です」とチェン氏は語った。

中国移動(チャイナ・モバイル)や国内3社と3Gユーザー獲得を競う中国聯通(チャイナ・ユニコム)は、第4四半期にiPhoneの販売を開始する予定だ。これにより、既に多くの富裕層の都市部住民が海外で購入したiPhoneを使用している中国に、iPhoneが正式に導入されることになる。同社はiPhone 3GとiPhone 3GSの両方を「競争力のある」価格で提供すると述べている。

レノボ・モバイルは、iPhoneのライバルとなるO1の販売を今月開始する予定だと発表した。同社は声明で、「O1の発売は、OphoneとiPhoneの競争が本格的に始まったことを象徴するものです」と述べた。「Ophone」とは、中国移動がGoogleのAndroidをベースにした独自のモバイルOSを搭載した端末に付けた愛称である。

現地ポータルサイト「テンセント」の報道によると、匿名の情報筋によると、レノボ・モバイルのスマートフォンは約5,000元で販売されるが、中国移動の3Gサービスにも加入すれば1,500元で購入できるという。中国移動OSを搭載した最初の端末は、ハイテク・コンピュータ(HTC)のマジック・フォンの2Gバージョンで、価格は5,000元となっている。

記者会見で、レノボ・モバイルはiPhoneのライバル機に加え、中国移動と北京市が推進する国産3Gモバイル規格であるTD-SCDMA(時分割同期符号分割多元接続)を採用するローエンド端末4機種のモックアップを展示した。ローエンド端末は中国移動の目標価格1,000元で販売され、そのうち1機種は今年中に発売される予定だ。

レノボ・モバイルはまた、若い顧客層をターゲットとし、Flashをサポートする次期3Gスマートフォンの開発にも取り組んでいると幹部らは語った。

O1には3.5インチのタッチスクリーン、8GBまたは16GBのストレージ、および中国移動通信のインスタントメッセージクライアントなどのプリインストールされたアプリケーションが搭載されるが、この携帯電話はほとんどのAndroidアプリケーションと互換性があるとレノボモバイルは述べた。