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Google、フランスの著者および出版社との訴訟を終結させる合意を締結

グーグルは、著者と書籍出版社を代表するフランスの2つの団体と合意に達し、彼らの書籍の無許可スキャンをめぐる長年の訴訟に終止符を打った。

しかし、この契約は、SNE メンバーの間で、絶版になったバックカタログをスキャンして販売するために Google と個別に契約を結ぼうという動きが高まっていることを単に認めたにすぎない。

出版大手のアシェット社は、2010年11月に最初にこの措置を取った。同年、SNE主催のブックフェア「サロン・デュ・リーブル・ド・パリ」でのブースは、前年の10分の1にも満たない規模に縮小された。同社は、絶版となった書籍をGoogleがスキャンして電子書籍として販売することを許可した。同時に、スキャンされた書籍からオンデマンド印刷版を作成する権利も保持した。

グーグルが自社の書籍を許可なくスキャンしたとして訴訟を起こした最初のフランスの出版社の一つ、ラ・マルティニエール社は2011年8月に同様の合意を結んだ。

SNEのディレクター、クリスティン・ドゥ・マジエール氏は電子メールで、今回の枠組み合意はGoogleがアシェット社と締結した契約と同様の内容だが、その契約は非公開であると説明した。同氏によると、枠組み合意では、個々の出版社が電子書籍販売に対する支払い方法や、どの書籍をスキャンするかについて交渉できるようになるという。

グーグルはまた、子供たちの識字能力を促進するためのSNEプロジェクトの宣伝や資金援助も行う予定だと彼女は述べた。

作家を代表する文学者協会(SGDL)もGoogleと契約を結び、SGDLが著者と権利者のデータベースを構築するための資金を提供することになった。これは、Googleがスキャンプロジェクトの認可を求める上で、間違いなく役立つだろう。同様に役立つのは、著者や出版社が追跡できなくなったため「孤児作品」とみなされる可能性のある書籍を把握することだ。

共同声明によると、GoogleがSGDLデータベースをスポンサーする見返りとして、両者は創造性の多様性と著者の権利を尊重した電子書籍の流通を促進する取り組みを奨励することで合意した。SGDLの担当者は説明を求められたが、回答は得られず、Googleの担当者もすぐには詳細な説明を得られなかった。

[ピーター・セイヤーは、IDGニュースサービスでオープンソースソフトウェア、欧州知的財産法、そしてテクノロジー全般の最新ニュースを担当しています。ご意見やニュースのヒントは、[email protected]までピーターまでお寄せください。 ]