先週書いたように、ブラジルにおけるiPhone商標に対するAppleの権利は危うい状況にあったが、最新の展開として、ブラジルの規制当局は同社が同国におけるその名称の独占権を有していないとの判決を下した。
ブラジルのスマートフォンメーカー、グラディエンテ・エレトロニカ社がiPhoneの名称の権利を所有しており、今月初めにブラジルの新聞Folha De S.Pauloに掲載された記事の当方の翻訳によれば、ブラジルの国立工業所有権機関(INPI)はApple社の主張を却下したという。
ブラジルの規制当局は、AppleがiPhoneという名称を独占的に使用する権利を有していないとの判断を正式に下しました。これはAppleがスマートフォンの名称を変更しなければならないことを意味するものではありませんが、BBCは、Gradienteが独占権を主張する場合、Appleを訴える可能性があると報じています。
グラディエンテiPhoneを製造する電子機器メーカーIGBは、2000年(iPhoneが2007年に発売される7年前)にiPhoneの商標を申請し、2008年(iPhone発売の1年後)に商標が付与された。同紙によると、Appleは2007年にiPhoneの商標を申請していたが、この申請は却下されたという。

BBCによると、Appleは、Gradiente社が2012年12月までiPhoneの名称を使用した製品を発売していなかったため、完全な権利が与えられるべきだったと主張している。同社は、Gradiente社は申請から5年以内にその名称を使用するべきだったと主張している。
より可能性が高いのは、グラディエンテがアップルから利益を得ようとするだろうということです。以前お伝えしたように、グラディエンテの会長であるエウジェニオ・エミリオ・スタウブ氏は、アップルと話し合うことに前向きだと述べています。「私たちはいつでも、どんなことでも対話に応じます。過激派ではありません」と彼は言いました。
AppleはすでにCiscoからiOS商標を、ProviewからiPadのiPHONE商標を取得するために金銭を支払っている。また、同社はメキシコにおけるiFoneの販売を阻止できなかった。
IGBは、2000年に「モバイルインターネットを介した音声とデータの送受信の融合により、携帯電話の世界に技術革命が起こるだろう」と認識した際に、ブラジル政府にiPhoneブランド名の申請を提出したと主張している。
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