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iCloud Driveはファイル管理に非常に便利です。iPhone、iPad、Macのデスクトップフォルダと書類フォルダからファイルを自動的にiCloudに移動し、ローカルストレージの空き容量を確保します。しかし、この方法の厄介な点は、ファイルをデバイス上に残し、iCloudに移動させたくないという指示がないことです。
iOS 18とmacOS Sequoiaでは、この点が変更されます。MacRumorsの報道によると、Appleは「ダウンロード済みのままにする」オプションを追加するとのことです。このオプションは、ファイルがiCloudに移動されるのを防ぎ、デバイス上に保存されます。Windows版iCloudではPCにダウンロードしたファイルを保存できますが、macOS Sonoma以前では、ファイルは定期的にiCloudにアップロードされ、アクセスする前に再ダウンロードする必要がありました。
iOS 18では、ファイルアプリでiCloud Driveを閲覧する際に、ファイルを長押しすると、ポップアップメニューに新しい「ダウンロード済みを維持」オプションが表示されます。macOS Sequoiaでは、iCloudフォルダ内のファイルをControlキーを押しながらクリックすると、「ダウンロード済みを維持」オプションが表示されます。どちらのOSでもこのオプションを選択すると、iCloudアイコンが灰色に変わり、ファイルはiCloudフォルダ内に残ります。「iPhone内」や「書類」などの他の場所には移動しません。
ユーザーがファイルを変更した場合、この機能がどのように動作するのかはまだ明確ではありません。ダウンロード保存されたファイルはiCloud上のファイルのコピーであり、変更内容はiCloud上のファイルに同期されるのでしょうか?あるデバイス上のダウンロード保存されたファイルに別のデバイスからアクセスするとどうなるのでしょうか?この新機能については、パブリックベータ版が利用可能になった時点で実験を行い、詳細をお知らせします。これはユーザーの皆様から長らくご要望をいただいていた機能です。
今後の OS アップデートの詳細については、iOS 18 および macOS Sequoia のスーパーガイドをご覧ください。
著者: ロマン・ロヨラ、Macworld シニアエディター
ロマンはMacworldのシニアエディターで、30年以上にわたりテクノロジー業界を取材し、MacをはじめとするAppleエコシステム製品を中心に活躍しています。Macworld Podcastのホストも務めています。彼のキャリアはMacUserで始まり、Apple認定修理技術者(当時はAppleがそのような制度を設けていた)として認定されました。MacAddict、MacLife、TechTVでも活躍しています。