これは、Mac OS、iOS、Apple TVデバイスを管理するためのプロファイルマネージャの設定方法に関する複数回シリーズの第3回です。シリーズの概要については、過去2回の記事「プロファイルマネージャ入門」と「設定」をご覧ください。
前回のエピソードでは、外付けハードドライブにEl CapitanとServerアプリをインストールする手順を完了しました。今回はServerアプリの機能と、Serverのリモート管理機能の使い方について見ていきます。
Appleのサーバー(そう!実はアプリなんです)
一般的なサーバーソフトウェアに慣れている方であれば、Microsoft の Windows Server 2012 のようなサーバーオペレーティングシステムの概念にも慣れているでしょう。Apple のサーバーアプリは全く異なるもので、Apple の El Capitan オペレーティングシステム上で動作するアプリです。アプリをインストールしてセットアップするだけで、サーバーオペレーティングシステムのすべての機能を利用できるようになります。アプリをゴミ箱にドラッグすると、アプリはアプリケーションフォルダから削除されたことを自動的に検出し、すべてのサービスを無効にします。再インストールしてサーバーアプリを開くと、再びサーバーが機能します。非常にシンプルなため、他のサーバー環境に慣れていると、最初は少し戸惑うかもしれません。
(注: この入門書の範囲外ですが、Server アプリがサーバー データをどこに保存しているかを確認したい場合は、ハード ドライブのルートにある Server の /Library/Server フォルダー内を覗いてみてください。ただし、私の祖母がよく言っていたように、「ポケットに手を入れなさい!」、つまり、なぜ触るのかがわかっていない限り、ここには触りたいものは何もありません。)
サーバーアプリの内部
まだ開いていない場合は、Serverアプリを開いて、アプリ内を見ていきましょう。まず最初に目につくのは、アプリのサイドバーが4つのセクションに分かれていることです。

- サーバー:サーバーに関する情報の表示と変更、サーバーで使用する Apple AirPort ベース ステーションの管理、サーバー アラートの表示とアクションの実行、サーバー ログの表示、実行中のサービスのグラフィカルな統計の表示に使用します。
- アカウント:ユーザー アカウントとグループを作成および管理するために使用されます。
- サービス:最もよく使用されるサービスを管理します。
- 詳細:あまり頻繁に使用されないサービスを管理します。
これらのセクションの下に何も情報が表示されない場合は、セクションタイトルの上にマウスを移動すると「表示」という文字が表示されます。「表示」が表示されている間にマウスボタンをクリックすると、そのセクションの下にあるサービスが表示されます。

サービス名の横に小さな緑色の点が表示されている場合、サービスはアクティブです。

現時点では、アクティブなサービスは表示されていないはずです。アクティブなサービスがある場合は、もちろんアクティブなサーバー環境で作業している場合を除き、オフにすることができます。
サービスのオン/オフを切り替えるには、サーバーアプリのサイドバーでサービスを選択し、サービススイッチをオンまたはオフにします。実行する必要があるサービスを簡単にオンにする方法については、「キャッシュサーバーを使用して帯域幅を節約する」をご覧ください。

サーバー情報
サーバーアプリのサイドバーにある「サーバー」セクションで、サーバーを選択してください。選択すると、サーバーアプリウィンドウの上部に4つのタブが表示されます。
概要: サーバーのホスト名、外部 IP アドレス、サーバー上で実行されている OS とサーバー アプリの現在のバージョン、使用可能なネットワーク インターフェイスなど、サーバーに関する情報を表示します。

設定: サーバーのリモート アクセス オプションと Apple のプッシュ通知サービスを管理し、サービス データの場所を変更できます。

ストレージ: サーバーに接続されているすべてのディスクを表示し、それらのディスクにあるファイルとフォルダーへのアクセスを管理します。

アクセス: サーバー上でホストしているサービスにアクセスできるユーザーを定義できます。

リモートアクセスをオンにする
現時点では、Server が稼働しているコンピュータに接続されたマウスとキーボードを使ってサーバーを管理しているのではないでしょうか。1台のサーバーだけを操作する場合はこの方法は便利ですが、実際には、サーバールームにサーバーがあるときや、オフィスにサーバーがあるのに遠隔地にいるときなど、目の前にいなくてもサーバーを管理したいと考えるものです。Apple の Server アプリを使えばこれが可能ですが、まずリモートアクセスサービスを有効にする必要があります。
これを実行するには:
- [設定]タブをクリックします。
- リモート アクセス セクションを見つけて、「画面共有と Apple Remote Desktop アプリ」と「リモート Mac でサーバー アプリを使用する」の横にあるボックスにチェックを入れます。

この入門編の次回の記事では、リモートでサーバーに接続します。