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ロジクール ワイヤレス ソーラーキーボード K750(Mac用)

LogitechがdiNovo Edge Mac Edition( )を発表してから3年以上 、そしてdiNovo Keyboard Mac Edition( )の発売からもほぼ同時期が経ちました 。優れたキーテクノロジー、Macに特化したデザインとキーレイアウト、そしてMac専用の特別な機能を備えたこの2つのキーボードは、私がこれまで使ったMac用キーボードの中でも最高のものの一つでした。実際、Logitechが昨年、後継機種を発表することなくこの2つのモデルの製造を中止した際、私はLogitechか他社で同等の製品が見つかるまでの間、diNovoキーボード(Edge以外のもの)を3台追加購入しました。

8月下旬、ロジクールは最新のMac専用キーボード、 ワイヤレスソーラーキーボード K750 for Macを発表しました。既存のワイヤレスソーラーキーボード K750のMac版であるK750 for Macは、私のデスクにあるdiNovoの代わりになるわけではありませんが、それでも非常に優れたキーボードであり、現在Macユーザー向けに販売されているキーボードの中で最高のものの一つです。

リンゴのような見た目、明るい光が好き

K750 for Macは、シルバーに白鍵、ブラックに黒鍵、そして白地に白鍵でキーボード上端に青、緑、またはピンクのトリムが施された5色の組み合わせで展開されています。(このレビューの冒頭にあるギャラリーの画像をご覧ください。)しかし、すべてのモデルに共通点があります。それは、キーボード上端に2本のソーラーセルが配置されていることです。キーボードの名前が示すように、K750 for Macはソーラー式、より正確にはで駆動します。私がこのように区別するのは、多くのソーラー式ガジェットとは異なり、K750は太陽光を必要としないからです。キーボードに内蔵された充電式バッテリーは、極暗の部屋を除けば、周囲の光で充電できます。

明るいオフィスでは、K750のバッテリーは周囲の光を利用してフル充電を維持します。ロジクールによると、K750は真っ暗な場所でも3ヶ月間使用できるとのことです。当然ながら、私はこの主張を検証できませんでしたが、実際の使用状況を考えると、ほとんどのオフィス環境でK750を使用する場合、バッテリー残量不足を心配する必要はないでしょう。ただし、唯一の例外は、スライド式のキーボード引き出しを使用する場合、引き出しが十分に引き出せず、太陽電池が完全に光に当たらない可能性があることです。その場合は、昼食に出かける際などにキーボードをデスクの上に置いておくと良いでしょう。

キーボードに十分な光が当たっているかどうかはどうすれば分かりますか?キーボードには、テンキーのすぐ上、笑顔と悲しい顔のアイコンの横に「ライト確認」ボタンがあり、光量を確認できます。このボタンを押すと、キーボードに十分な光が当たってバッテリーを充電できる場合は、笑顔のアイコンの横にある緑色のLEDが点灯します。そうでない場合は、悲しい顔のアイコンの横にある赤色のLEDが点灯します。

それでも情報が足りないという方は、Mac App Store から Logitech の Solar App をダウンロードできます。アプリを起動して Check Light キーを押すと、キーボードのバッテリーと充電状態に関する詳細情報が表示されます。ソーラー セルが受けている光の量、充電残量、さらに光を得るためにキーボードの位置を調整する必要があるかどうかが表示されます。バッテリーの充電レベルの推移をグラフで表示するオプションもあります。アプリの光量メーターは魅力的なライブ表示で、ソーラー セルの上に手を置くと、表示が適切に下がります。(Solar App を初めて起動すると、Check Light キーを押したときにアプリが開くようにするか尋ねられます。[有効] をクリックすると、アプリはバックグラウンド プロセスを実行してこのキーの押下を監視し、自動的にアプリを起動します。)

キーボードをしばらく使用しない場合は、専用の電源スイッチで完全に電源をオフにして、バッテリーの無駄遣いを防ぐことができます。さらに、例えばキーを数分以上押し続けると、キーボードは自動的に電源をオフにします。これにより、キーボードがキー入力を継続的に送信してバッテリーを消耗するのを防ぎます。

興味深いことに、バッテリーが消耗した場合、ロジクールは K750 用の交換部品を販売しており、新しいバッテリーはわずか 5 ドルです。(K750 には 3 年間の保証が付いているため、それよりも早くバッテリーが劣化した場合は、無料で交換してもらえる可能性があります。)

ロープロファイル設計

斬新な電源機能を除けば、Mac 用の K750 は薄型ですが頑丈です。幅 17 インチ、奥行き 6.2 インチで、テンキー付きの Apple 製キーボードとほぼ同じ幅ですが、太陽電池エリアがあるため、奥行きはかなり深くなっています。驚くべきことに、K750 は Apple のアルミニウム製キーボードよりも薄く、前面から背面までの高さが 1/4 インチで一定ですが、プラスチック製の本体にもかかわらず、ほぼ同じ頑丈さを感じます (Apple のキーボードは前面のエッジに沿って薄くなっていますが、背面のエッジに沿って約 3/4 インチの厚さがあります)。平らな、または傾斜した配置が人間工学的に最も良い設定である場合がよくありますが、2 つの飛び出す脚により、K750 の背面のエッジを 3/4 インチ高くすることができます。キーボードのエッジとコーナーは丸みを帯びているため、リストレストを使用する人にとっては Apple のキーボードよりも快適です。

K750の1/4インチプロファイルには、現在のすべてのApple製品に見られるような薄型で短いキーストロークのキーが含まれています。しかし、K750のキーはAppleの「チクレット」バージョンよりもかなりタイピングしやすいと感じました。まず、K750のキーは、柔らかさを感じさせず、わずかに押しやすく、Appleのキーよりもわずかに反応が良いと感じました。DiNovoシリーズのPerfectStrokeキーほどではありませんが、Macの標準キーボードを使っていた人にとっては、良いステップアップになるでしょう。そして、薄型デザインにもかかわらず、K750のキーは、Appleのフラットキーのような「滑り回る」感覚を避けるために、わずかに凹んだトップを備えています。

Macに優しいキー、均一すぎるレイアウト

K750 には、標準的な Mac キーボードのキーがすべて所定の位置に装備されています。スペースバーの両側にある Command、Option、Control キー、逆 T 字型に配置された矢印キー、完全なテンキー、そして F1 から F15 のキーです。恐ろしい Help キーの代わりに Mac フレンドリーなfnキーもあります。また、Apple 独自のキーボードと同様に、これらの F キーのいくつかには特別なシステム機能があります。F1 と F2 はそれぞれ画面の明るさの調整と調整、F3 と F4 は Exposé と Dashboard の機能、F7 から F9 はメディアの再生、F10 から F12 はミュートと音量の調整です。(Mac によっては、期待どおりの結果を得るためにシステム環境設定のキーボードと Mission Control または Exposé パネルで F キーの割り当ての一部を変更する必要がある場合があります。) Apple キーボードと同様に、キーボード環境設定でこれらの特殊機能をデフォルトにするかfnキーを必要とするかを選択できます。

いくつか欠けている点としては、F16~F19キー(diNovo MacとAppleのテンキーキーボードには搭載されていますが、必ずしも一般的ではありません)とCapsLockインジケーターです。個人的には、より分かりやすいCapsLockインジケーターとしてCapsterを使用していますが、最近のキーボードではちゃんとしたインジケーターが搭載されていないのは残念です。

トレンドと言えば、K750 は等幅キーレイアウトへの移行を示す最新の例です。Apple のキーボードと同様に、K750 は、Escape キーと Eject キーを含む F キー列のキーを、メイン キーボード領域の最上列と同じ高さの 1 本の途切れない線にまとめています。これにより、F キーが 4 つのグループとして配置され、列全体がメイン キーボード領域から広いスペースで隔てられている従来のレイアウトよりも、タッチタイピングがかなり難しくなります (実際には、F キーとメイン キーの間隔は、メイン キー列間の間隔よりわずかに離れていますが、その違いはほとんど判別できません)。しかし、Logitech はさらに一歩進んで、Page Up/Page Down/Home/End/Delete/fn、矢印キー、テンキーなど、さまざまなキーボード セクションもほぼ同じ量のスペースで隔てられています。その結果、さまざまなキー グループの間には、実質的に触覚的な切れ目がありません。 2ヶ月間毎日使用した後でも、数字を押そうとする時にFキーを押してしまったり(逆も同様)、Deleteキーや/キーを押そうとする時にPage Up/Page Down/Home/End/Delete/fnキーを押してしまったり(逆も同様)、といったことが頻繁に発生していました。長年タッチタイピングをしてきた私にとって、このような傾向は不必要でイライラさせられます。

特殊ファンクションキーに関しては、良いニュースと悪いニュースがあります。良いニュースは、K750 for MacはAppleの現行キーボードと同じ特殊ファンクションキーを備えていることです。F1からF4はそれぞれ、明るさを下げる、明るさを上げる、Expose/Mission Control、Dashboardとして機能します。F7からF12はそれぞれ、前のトラック、再生/一時停止、次のトラック、ミュート、音量を下げる、音量を上げるとして機能します。Appleのキーボードと同様に、これらの機能は特別なドライバやソフトウェアなしで動作します。

(これらのキーが機能するためには、特に Snow Leopard から Lion にアップグレードした場合は、システム環境設定のキーボード パネルで設定を確認する必要があることに注意してください。Lion では、ロジクールはキーボード ショートカット画面を表示し、Mission Control を選択してから [デフォルトに戻す] ボタンをクリックすることを推奨しており、私もこれが機能することを確認しました。次に [ディスプレイ] を選択し、もう一度 [デフォルトに戻す] をクリックします。)

一方、diNovo Edge Mac Edition および diNovo Mac Edition で任意の F キーの動作をカスタマイズするために使用する Logitech の Control Center ソフトウェアは、K750 for Mac では必要ありません (K750 で提供される機能は 1 つだけです。それは、特別な F キー機能のいずれかを使用するために fn キーを要求するように選択できるようにすることです。Lion では、Apple はサードパーティ製キーボードのこのオプションを削除しました)。Logitech のドライバー ソフトウェアでこれまで良い結果を得られなかった人々 (そのような人はたくさんいると思います) にとって、この変更はおそらく「さようなら!」の叫びとなるでしょう。しかし、Logitech Control Center を何年も問題なく使用してきた私たちにとっては、そのソフトウェアを使用して K750 の F キーをカスタマイズできなくなるのは残念です。私は Keyboard Maestro を使用してこの制限を回避しました。

ワイヤレスの統合

ほとんどのサードパーティ製ワイヤレスキーボードやマウスと同様に、K750 は、Mac またはハブの USB ポートに接続する無線周波数 (RF) レシーバーを使用します。(Bluetooth ファンは、Apple のワイヤレスキーボードまたは MacAlly の BTkey を使用する必要があります。利点としては、RF を使用するとセットアップがはるかに簡単になり、私の経験では、接続がより安定します。) ただし、これは Logitech の Unifying USB レシーバーであるため、最近のモデルであれば複数の Logitech マウスとキーボードを使用できます (過去 2、3 年以内にリリースされたもののほとんどが互換性があります)。

K750には、USBポートに差し込むだけでUSBレシーバー用のパススルーUSBポートとして機能する1.8インチUSB延長スティックも付属しています。ロジクールによると、このアクセサリはレシーバーをコンピュータから離すことで受信感度を向上させるとのことです。おそらくデスクトップMacでの使用を想定したもので、延長スティックとUSBドングルをMac背面のUSBポートに差し込めば、あとは気にしなくて済みます。(延長スティックを使うと小型のUSBレシーバーの取り外しも容易になりますが、レシーバーの薄さは損なわれるのは明らかです。)

Macworldの購入アドバイス

K750 for Macは、キーの感触やカスタマイズ性という点で、現在販売終了となっているdiNovo Macには及ばないものの、ロジクールの最新Macキーボードは、Mac中心のデザインと機能性、簡単なセットアップ、そして非常に優れたキー入力で高く評価されるべき製品です。Macの標準キーボードからの交換やアップグレード、あるいはMacラップトップへの外付けキーボードの追加を検討しているMacユーザーにとって、K750は現在市場で最も優れたキーボードの一つと言えるでしょう。ただし、タッチタイピングに慣れている方であれば、キー間隔に慣れるのに少し時間がかかることをご承知おきください。

2011 年 11 月 14 日午前 11 時に更新し、イジェクト キーの配置に関する誤ったコメントを削除しました。