iTunesは音楽管理に最適なツールであるだけでなく、Macの前で音楽を聴くための素晴らしいジュークボックスでもあります。さらに、別の部屋にある他のデバイスに音楽をストリーミングすることもできるので、自宅やオフィスのどこからでもiTunesライブラリの音楽を聴くことができます(デバイスがネットワークに接続されている限り)。Appleデバイスを使って音楽をストリーミングする方法は次のとおりです。
Apple は、ネットワーク経由で iTunes の範囲を拡張するための完全なソリューションを提供しています。iTunes ライブラリを他のコンピュータと共有することに加えて、Apple のハードウェアでは、それをステレオにストリーム配信 することができます。まず、Apple のミニ Wi-Fi デバイスである AirPort Express ( ) には、iTunes から無線経由で受信した音楽を中継できる独自の機能があります。この機能は AirTunes と呼ばれ、デバイスでオンにする必要があります。AirPort デバイスの設定に使用する AirPort ユーティリティで、AirPort Express を選択し、「手動設定」をクリックして、上部の「ミュージック」アイコンをクリックします。「AirTunes を有効にする」にチェックを入れ、デバイスに特別な iTunes スピーカー名を付けます (隣人が午前 4 時にあなたの AirPort Express で ZZ Top の曲をストリーム配信してしまわないように、パスワードで保護することもできます)。

音楽をストリーミングするデバイスを追加すると、iTunes がそのデバイスを検出します。そのデバイスで音楽を再生するには、iTunes でそのデバイスを選択するだけです。iTunes がネットワーク上で互換性のあるデバイスを見つけると、iTunes ウィンドウの右下にスピーカー メニューが表示されます。そのメニューをクリックして、ネットワークで利用可能なスピーカー(コンピュータ、AirPort Express、Apple TV など)から選択します。複数のスピーカーに音楽をストリーミングすることもできます。このオプションを選択してから、使用するスピーカーにチェックを入れます。AirPort Express 側では、AirPort Express のアナログ/デジタル オーディオ出力ジャックからオーディオ ケーブルを使用して、デバイスをステレオ(またはポータブル スピーカー)に接続するだけです。(注:iTunes が AirTunes 経由でストリーミングする場合、音楽は Apple Lossless 形式でストリーミングされます。音楽に使用するビット レートや圧縮タイプに関係なく、ストリーミング時に品質が損なわれることはありません。)
Apple TV ( ) をお持ちの場合、ステレオで音楽を聴く方法はいくつかあります。Apple TV に音楽を同期して、そこからテレビやステレオで直接再生することもできますが、ハードドライブの容量がビデオや音楽をすべて保存するには足りない場合(よくあるケースです)、iTunes ライブラリを Apple TV にリンクするだけで、ライブラリ内のあらゆるコンテンツをストリーミング再生できます。Apple TV を iTunes ライブラリに接続すれば、実際には何も同期する必要はありません。Mac の電源がオンで iTunes が起動している限り、あらゆるコンテンツをストリーミング再生できます。

Apple TVは、iTunesライブラリにリンクされていなくても、AirTunesスピーカーとして使用できます。デバイスの設定で「AirTunes」を選択し、「AirTunesスピーカー」をオンにしてください。iTunesのスピーカーメニューにApple TVが表示されます。選択して音楽を再生してください。
興味深い話ばかりですが、リビングルームでステレオで音楽を聴きながらくつろいでいるのに、アルバムを再生するためにMacのある部屋まで走って行かなければならないとなると、少々面倒です。幸い、Appleは iPhoneとiPod touch向けに無料のRemoteアプリ( )をリリースしました。このアプリを使えば、Wi-Fi接続経由でiTunesライブラリに接続し、再生をコントロールできます。
Remoteを使うと、ライブラリに接続し、聴きたい音楽を選び、スピーカーメニューをタップして曲の送信先を選択できます。Mac、AirPort Express、そしてRemoteを搭載したiPhoneまたはiPod touchの3つのデバイスがあれば、家中のどこからでも音楽をコントロールし、お好みのデバイスで再生できます。別の部屋でAirPort Expressにスピーカーを接続している場合は、スピーカーメニューで選択するデバイスを変更するだけで、ゆったりと音楽を楽しむことができます。
[上級寄稿者の Kirk McElhearn は、自身のブログ Kirkville で Mac 以外のことも書いています。]