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アナリストによると、Macの世界市場シェアは5%を超える

アップルの世界のパソコン市場におけるシェアは、前四半期に15年ぶりに5%に達した。

これは、ニーダム・アンド・カンパニーのアナリスト、チャーリー・ウルフ氏の発言だ。同氏は、Macの出荷台数の増加が22四半期連続でPC市場の他の部分を上回ったと述べている、とApple Insiderは伝えている。

アップルは先月、2011年度第4四半期決算発表の電話会議で、前四半期のMac販売台数が489万台に達したと発表した。これは同社にとって過去最高記録だ。ウルフ氏によると、この数字は2006年以前のどの年間販売台数よりも多かったという。

ウルフ氏の計算によれば、この記録的な結果により、世界のPC市場におけるアップルのシェアは1996年以来初めて5%を超えた。

「さらに印象的なのは、過去1年間のMac出荷台数の増加が、世界のPC出荷台数の増加の20%を占めたことだ」とウルフ氏は投資家向けメモで述べた。

ウルフ氏は、アップルは家庭用およびビジネス用市場で好成績を挙げ、家庭用市場では25.6%の成長を記録したが、家庭用PC市場全体ではわずか4%の成長にとどまったと述べた。

ビジネス市場において、Apple の成長率は驚異的な 43.8% であったのに対し、ビジネス PC 市場全体の成長率は 4.8% であった。

しかし、教育市場では状況はそれほど明るくなく、Macの売上は2.9%増にとどまったのに対し、教育市場全体の売上は16.9%増だった。ウルフ氏によると、Appleの政府機関向け売上は0.6%減少した。しかし、これらの市場における不振は、iPadが市場を食い合っているためだと考えられる。

ウルフ氏は、Macの売上増加の大部分はアジア太平洋地域によるものであり、日本もそれに追随していると述べた。「中国におけるAppleの売上増加は、象徴的なブランドと、世界の他のほとんどの地域の消費者よりもブランド志向が高い、急速に成長する中流階級との完璧な組み合わせを表しています」とウルフ氏は述べた。