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GoogleはMac版Chromeの速度向上策を発表

Google Chrome Macアイコン

画像: 鋳造所

最近MacでChromeの動作が少し速くなったと思ったら、それは気のせいではありません。Googleは木曜日のChromiumブログで、MacでのChromeブラウザの高速化を目指した一連のバックエンド改善について発表しました。この改善は約3か月前に実施され、Googleによると、ブラウザのSpeedometerベンチマークで10%の高速化を実現しました。

ブログ投稿では、次の最適化について詳しく説明されています。

  • HTML 解析の改善と特定の機能の最適化: Google は JavaScript'Object.prototype.toString''Array.prototype.join'関数を「ターゲット」にし、CSS の InterpolableColor を改善しました。
  • HTML の変更: Google は、'innerHTM'JavaScript 経由でドキュメント オブジェクト モデルを更新するための解析用の特殊な高速パスを追加しました。
  • より効率的なポインタ圧縮: ポインタ圧縮は頻繁に行われるため、Google はこの関数を最適化し、パフォーマンスを向上させました。

注目すべきは、Google が、innerHTML パーサーの新しい高速パスが Apple の WebKit エンジンでも使用され、「すべての Web ユーザーにとってより優れた Web エクスペリエンスを実現する」と報告していることです。

最適化は一定期間にわたって行われており、GoogleはChromeのバージョン番号を明示していません。Mac版Chromeの現在のバージョンは112.0.5615.49です。

Speedometer 2.1を用いた当社独自のテストでは、Chromeの最新バージョンは405というスコアを記録しました。これは、Safariの最新バージョン(16.5)の384というスコアよりも5.5%高速です。Speedometer 2.1は、ユーザーインタラクションのシミュレーション時間を計測し、ブラウザの応答性を測定するベンチマークです。https://browserbench.org/Speedometer2.1/ から誰でも無料でご利用いただけます。Google ChromeはChromeウェブサイトからダウンロードできます。

著者: ロマン・ロヨラ、Macworld シニアエディター

ロマンはMacworldのシニアエディターで、30年以上にわたりテクノロジー業界を取材し、MacをはじめとするAppleエコシステム製品を中心に活躍しています。Macworld Podcastのホストも務めています。彼のキャリアはMacUserで始まり、Apple認定修理技術者(当時はAppleがそのような制度を設けていた)として認定されました。MacAddict、MacLife、TechTVでも活躍しています。