Rite AidはApple Payに対応した決済端末を導入していますが、昨年10月にAppleがモバイル決済サービスを開始した際に、近距離無線通信(NFC)のサポートを終了しました。しかし、時代は変わり、CurrentCとの独占契約が満了したことで、Rite AidはApple Payに再び対応しました。
8月15日より、同社の全4,600店舗でApple Pay、Google Wallet、そしてGoogleが近々開始するApple Pay風のモバイル決済サービスであるAndroid Payによるモバイル決済の受付が開始される。
「モバイル決済を導入することで、ライト・エイドの顧客に簡単で便利なチェックアウトプロセスを提供することができ、それが顧客にとって重要であることは承知している」とライト・エイドのケン・マーティンデールCEOは声明で述べた。

これは CurrentC の終わりを意味するのでしょうか?
では、なぜライト・エイドは10月にApple Payの導入を中止した当時、この簡単で便利なチェックアウトプロセスを優先事項としていなかったのでしょうか? ライト・エイドは、ベスト・バイ、ターゲット、ウォルマート、ダンキンドーナツなどの全国チェーン店と同様に、マーチャント・カスタマー・エクスチェンジ(MCX)に加盟しています。小売業者が支援するこのグループは、独自のモバイル決済サービス「CurrentC」の開発に3年間取り組んでおり、メンバー企業はCurrentCの成長を支援するために独占契約を結んでいました。
CurrentCはまだサービスを開始していないものの、今月中に一部の小売店でパブリックベータ版が開始されるという噂があります。現在、会員は乗り換えを迫られています。ベスト・バイは今年後半にApple Payの導入を計画しています。ターゲットのCEO、ブライアン・コーネル氏は5月、チップ&ピン決済端末への移行が今年中に完了すれば、Apple Payをサポートすると述べていました。
CurrentCはApple Payとは大きく異なる点があります。NFCを利用せず、取引の認証に指紋認証を必要としません。また、金融データはスマートフォン内の物理チップ(セキュアエレメント)に保存されるのではなく、クラウドに暗号化されて保存されます。つまり、CurrentCは攻撃に対してより脆弱である可能性があり、これはデータ漏洩が蔓延する現代において、Rite AidやTargetのようなチェーン店にとって最も避けたい事態です。
これが重要な理由:企業がApple Payをサポートする大きな理由はセキュリティですが、Appleは今秋のiOS 9でロイヤルティリワードプログラムや店舗発行のクレジットカード・デビットカードとの連携も予定しています。CurrentCの独占販売が終了したことで、企業がApple Payをオプションとして提供することを避ける理由はほとんどありません。