
Macworld | iWorldの展示フロアを散策している人のほとんどは、家庭用(または業務用)のオートメーションシステムに2000ドル近く費やすよりも、iPhoneケースに10ドルを費やす可能性の方がはるかに高いでしょう。しかし、もっと自由に使えるお金がある人は、今週Crestronが披露したテクノロジーに興味を持つかもしれません。
展示会場でクレストロンと会った際、同社の代表者は、自社のビジネス戦略はAppleの戦略と合致していると考えていると説明しました。クパチーノの巨大企業Appleと同様に、クレストロンはハードウェアとソフトウェアの両方を製造しています。ハードウェアは家庭内の電子機器に接続します。制御プロセッサに加えて、同社は交換用の照明スイッチ、サーモスタット、その他の機器も販売しています。これらのデバイスはすべてクレストロンのiOSアプリと連携しており、照明の調光、温度調整など、家庭内の電気を使用するほぼすべての機器を制御できます。
クレストロンの担当者によると、顧客の中には同社の技術を使って魚への餌やりを自動化している人もいるそうです。また、設定の細かな調整次第では、クレストロンのiOSアプリを使えば、例えば映画再生時に照明を暗くしたり電動ブラインドを閉めたり、「一時停止」をタップすると照明を少し明るくしたりといったことも可能です。
導入コストがかなり高額なため、クレストロンがエンタープライズ市場で大きな支持を得ているのも当然と言えるでしょう。同社の担当者によると、企業顧客は会議室でのビデオ会議やプレゼンテーションのセットアップを自動化できる手軽さを高く評価しているそうです。さらに、企業のITチームが遠隔で使用状況を監視できるという利点もあります。例えば、会議が終わってから誰かが会議室の照明をつけっぱなしにしていた場合、遠隔操作で照明を消灯して電気代を節約できます。もちろん、自動化システムに数千ドルを費やしたのであれば、これは悪くないアイデアと言えるでしょう。